委員会について
これまでの活動
2011年6月に減塩委員会のホームページ(医療従事者向け,一般向け)を立ち上げました。
2011年7月に食品中の食塩量表示に関する高血圧学会からの要望の申し入れを行いました。多くの学会,団体の賛同を得て,島田理事長より福嶋消費者庁長官に要望書が手渡されました。この要望書は,内閣府および厚生労働省の大臣にも提出されました。こうした活動が実り,2015年3月に食品表示基準が制定され,食品の栄養成分表示は2020年までには,原則として,「ナトリウム」は「食塩相当量」で表示されることになります。
2012年5月に「日本高血圧学会減塩部会報告2012」および「高血圧のための減塩レシピ」を出版しました。
2012年5月に呉で第1回目の減塩サミット(減塩サミットin呉2012)が開催されました。その後,福岡,大阪,広島,尼崎,東京などで減塩関係のイベントが開かれています。そのため,2015年10月に減塩委員会では「減塩サミット開催要綱・開催申請書」を作成し,一般向け減塩委員会ホームページに掲載しました。
2013年6月から食塩含有量の少ない食品を「JSH減塩食品リスト」として一般向け減塩委員会ホームページで紹介しています。2015年には品目数で100品目を超えましたので,同年5月から掲載された減塩食品の中でも減塩化の推進に優れた成果をあげたものに対して,アワードを創設して毎年表彰をしております。
組織
委員長 | 三浦 克之 | |||
副委員長 | 崎間 敦 | |||
副委員長 | 武見 ゆかり | |||
委員 | 安東 克之 | 樺山 舞 | 日下 美穂 | 髙瀨 浩之 |
土橋 卓也 | 早渕 仁美 | 矢野 裕一朗 | 由田 克士 | |
アドバイザー | 野村 善博 |
活動方針
多面的アプローチによる食塩制限を通して高血圧管理と循環器病予防を目指します
1. Political and social approach
政府,自治体,産業界へのはたらきかけによって食塩摂取の減少を目指します。例えば,加工食品,お弁当,レストランのメニューの食塩含量表示の強化や,加工食品やファーストフードなどの食塩およびNa含量低下の働きかけを行います。また,企業やレストランなどに減塩食品や減塩メニューの推進をはかります。
2. Population approach
集団としての高血圧患者,市民,国民へのはたらきかけによって食塩摂取減少を目指します。例えば,主な加工食品やファーストフードレストランの食塩含有量を多くの方に知っていただく活動や,食塩過剰摂取の悪影響や実際的で効果的な減塩法についての啓発活動を市民公開講座や講演会などを通じて行います。
3. Individual approach
高血圧患者個人,家族および医療従事者へのはたらきかけによって食塩摂取減少を目指します。例えば,食塩摂取量の評価,効果的な減塩とその指導についての個人的な啓発を行える小冊子(改訂増補)などのツールを提供し,医療従事者の減塩指導を助け,高血圧患者個人の意識や知識の向上をはかることによって,個人個人の減塩を推進します。なお,医療機関および家庭での食塩摂取量の評価(臨床研究)についても実施します。
4. Publicity activities
Political and social approach,Population approach,Individual approachの3つの活動を支えるためのPublicity activities(減塩・栄養委員会の活動や減塩に関する広報活動)としてホームページの充実や小冊子出版などを行います。
また,「塩を減らそうプロジェクト」,「日本腎臓学会減塩ワーキング委員」,「WASH (World Action on Salt and Health)」などとの協力をはかっていきます。
問い合わせ先
- 日本高血圧学会 事務局
減塩・栄養委員会担当 - genenjpnsh.jp