日本高血圧学会みらい医療計画 ~JSH Future Plan~
日本高血圧学会は、社会の超高齢化が加速する我が国において、心血管病の最大の原因である高血圧の克服を目指して「みらい医療」計画を掲げました。今後、最良な高血圧診療を研究・実践し、全国民の健やかで明るい社会実現に向けた活動を展開していきます。
スローガン
良い血圧で健やか100年人生
~Good Blood Pressure for Lively 100 Years~
目標
高血圧の国民を10年間で700万人減らし、健康寿命を延ばします
3本の柱
【医療システム:生涯にわたる高血圧診療システム(ライフタイムケア)の構築】
- 全国民が、ガイドラインに沿った質の高い高血圧診療が受けられるライフタイムケア型社会を目指します。
- 専門医・かかりつけ医・医療チーム・関連学会・行政機関・保険者間の連携体制を整備し、高血圧専門医が要となるシームレスな高血圧診療体制を構築します。
【学術研究:高血圧研究の推進と「みらい医療」の実現】
- 心血管病や認知症など高血圧が引き起こす全ての病気の予防のために、革新的な研究手法により新たな病態の解明と治療法を開発し、世界に向けて発信します。
- 人工知能(AI)・ビッグデータの活用や、IoTを利用したオンライン診療により、高血圧の予防・予知・制御を可能にする「みらい医療」を推進します。
【社会啓発:国民が血圧管理に自ら取り組む社会づくり】
- 全国民が自分の血圧を知り管理する重要性を理解し、減塩・禁煙・運動など良質な生活習慣を自ら実践できる社会の実現へ向けた啓発活動に取り組みます。
- 行政と連携し、健康に寄与する街づくりなど地域特性に合った社会的資本の整備と共生社会に根差した「みらい医療」を行います。