【速報】臨床試験STEPが米医学誌にて結果報告されました
高血圧の治療方針を決めるうえで重要な臨床試験についてご報告いたします。
中国で行われた臨床試験(略称STEP)について、国際的に権威のある米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに結果が報告されました。
60〜80歳を対象に、収縮期血圧を110-130mmHgに下げた場合(厳格治療群)と130-150mmHgに下げた場合(通常治療群)の高血圧関連の合併症の予防効果を4年にわたり観察した結果です。
治療された患者さんは約1/4が70-80歳で、アジア人でもあり、日本でも参考になる試験と考えます。
1年後に到達した収縮期血圧の平均は厳格治療群127.5mmHgと通常治療群135.3mmHgで、およそ3〜4年の間の心血管病発症は厳格治療群3.5%と通常治療群4.6 %であり、厳格に血圧を下げることの重要性が示されました。
腎機能障害の発症でみた安全性は両群で差がありませんでした。
この厳格治療群の降圧目標は、現在の日本における高血圧治療ガイドラインが75歳未満の方に推奨している目標と同じとなっています。
これは現状のガイドラインを強く支持する結果であり、引き続きガイドラインに則った治療を継続してください。
なお、STEPには、日本高血圧学会理事の苅尾七臣先生(自治医科大学循環器内科)も参画されています。
中国で行われた臨床試験(略称STEP)について、国際的に権威のある米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに結果が報告されました。
60〜80歳を対象に、収縮期血圧を110-130mmHgに下げた場合(厳格治療群)と130-150mmHgに下げた場合(通常治療群)の高血圧関連の合併症の予防効果を4年にわたり観察した結果です。
治療された患者さんは約1/4が70-80歳で、アジア人でもあり、日本でも参考になる試験と考えます。
1年後に到達した収縮期血圧の平均は厳格治療群127.5mmHgと通常治療群135.3mmHgで、およそ3〜4年の間の心血管病発症は厳格治療群3.5%と通常治療群4.6 %であり、厳格に血圧を下げることの重要性が示されました。
腎機能障害の発症でみた安全性は両群で差がありませんでした。
この厳格治療群の降圧目標は、現在の日本における高血圧治療ガイドラインが75歳未満の方に推奨している目標と同じとなっています。
これは現状のガイドラインを強く支持する結果であり、引き続きガイドラインに則った治療を継続してください。
なお、STEPには、日本高血圧学会理事の苅尾七臣先生(自治医科大学循環器内科)も参画されています。
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