第41回日本高血圧学会総会 
ご関係者様 各位 
 
 
この度の震災の犠牲になられた方々とそのご遺族に心よりお悔やみを申し上げます。 
震災発生以来、皆様に沢山の励ましのお言葉をいただきまして誠にありがとうございます。状況は日々安定化しつつあり、旭川市内は空港はじめ全ての交通システムが早期に復旧し、ホテル・レストランなどは通常の営業に復しております。新千歳空港も国内・国際線とも通常営業に復し、千歳ー旭川間のJR・バスも再開しております。学会開催についてあらゆる角度から総合的に状況を勘案致しました結果、最終的に全てのプログラム・企画をスケジュール通り開催することとさせていただきました。様々なご懸念とご批判があろうと存じますが、全て甘んじて受けて、この難局を皆様のご支援とご協力で乗り切りたいと思います。 
こうした時に、学術活動・経済活動・芸術スポーツ活動、全て「自粛」することにより批判は避けられると思います。しかし「自粛」からは何も生まれません。皆で静かに待つことは、最善のようでありながら、気持ちは沈み気力は萎え、あらゆる活動は停滞し、まさに天災に屈することになります。敢えて批判を受けたとしても、震災後の北海道の復旧の先陣を切るつもりで私は胸を張りたいと思います。 
ただし、電力事情には十分な配慮が必要です。会場ホテルとも協議し、会期中の会場の節電を様々な形で工夫させていただきます。発表などに支障が出るような本末転倒にならぬレベルで、また皆様の通行の安全が妨げられないレベルで可能な範囲の節電をはかります。シャンデリアは20%暗くなりますが、蝋燭や乾電池式のランタンを機能させます。皆で知恵を出し合って、節電しながら十分な学術活動を展開したいと思います。ご参加いただける皆様も、大変恐縮ですが、滞在中は不要な電気は消す姿勢で、可能な範囲の節電を心がけていただきますよう宜しくお願い致します。旭川市内では乾電池・懐中電灯などは品薄の傾向がございます。単純な発想で恐縮ですが、もし可能でしたら皆様の地元から、乾電池式の懐中電灯を一つご持参いただき、様々な場面でご活用いただければ幸いです。ご参加いただけるだけで感謝すべきですのに、更なるお願いを申し上げて大変恐縮です。夕闇の旭山動物園で動物に懐中電灯を向けることは厳禁ですが、移動でご自身の足下を照らす際などにはお使いいただけるかと思います。 
今回の北海道胆振東部地震の震源に近い洞爺湖畔は、連夜の花火大会が有名ですが、震災当日の夜も非常電源の中でいつも通りの花火大会が行われ、人々に勇気と希望を与えました。 
私達は決してぶれる事無く、この難局を乗り切りたいと思います。 
皆様のご理解とご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。 
 

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• 第41回日本高血圧学会